FX(エフエックス)って聞くと、「お金がすぐになくなる」とか「借金になる」みたいな、ちょっと怖いイメージってありますよね。でも、そのイメージの全部が本当なわけじゃありません。
たしかに、何も知らないまま大きなお金を使うと危ない世界です。でも、ちゃんとルールを守ってゆっくり始めれば、FXはそんなに怖くありません。
むしろ、将来の役に立つお金の勉強にもなります。
今回は、FXをこれから始める人が絶対に守ったほうがいい基本ルール3選を、わかりやすく丁寧に説明します。
あなたがこの3つを守れば、「気づいたら大きな損してた…」みたいなことはほとんどなくなりますよ。
ルール1:レバレッジはひかえめにしよう
まず最初のルールは「レバレッジはほどほどに」ということ。
レバレッジって何?って思いますよね。
■ レバレッジとは
“手持ちのお金より大きな買い物ができる仕組み” のことです。
例えば…
- 1000円しか持ってなくても
- 1万円のものを買ったり売ったりできる
みたいなイメージです。
「え、それってすごくお得じゃない?」
と思うかもしれませんが、良いことだけではありません。
■ レバレッジの裏側には、こんな危険も
少し値段が下がっただけで、
自分のお金が一気になくなる可能性があります。
たとえば…
- 1000円しか持ってないのに
- 1万円分の取引をして
- 値段がちょっと下がっただけで
- 持ってる1000円の半分以上が消える
…なんてことも起きます。
だから初心者のうちは、
→ レバレッジは1〜5倍くらいが安全。
これ以上に大きいレバレッジは、コントロールが難しくて危険なんです。
■ もう1つ大事なこと
FXをするときは、
「なくなっても生活が困らないお金」だけを使うこと。
生活費や借金でFXをすると、気持ちが不安だらけになって冷静に判断できません。
ゲームでいうと、HP1しかない状態でボスに挑むようなものです。
まずは安全第一でいきましょう。
ルール2:損切りを必ずする
次にとても大切なのが「損切り(そんぎり)」です。
■ 損切りって何?
自分が予想した方向と反対に動いてしまったときに、
- 「これ以上損が増える前に」
- 自分で決めたところで強制的にやめる
というルールのことです。
ゲームで言えば、
「HP(資金)がゼロになってゲームオーバー(退場)になるのを防ぐために、あえて自分から少しだけダメージを受けて逃げる行為」と言えます。
■ 損切りができないとどうなるの?
ほとんどの初心者は、損切りができません。
なぜなら…
- 「もう少し待てば戻りそう」
- 「もったいない気がする」
- 「今やめたら負けを認めるみたいでイヤだ」
こう思ってしまうから。
でも、この気持ちに流されると…
気づいたら超大きな損に変わっている
・一発で心が折れる
・そしてFXが嫌いになる
これがよくあるパターンです。
■ 損切りの具体例
あなたが1,000円を持っていて、それを増やすためにFXの取引をしたとします。 「これが1,100円、1,200円に増えたらいいな」と思ってスタートしました。
しかし、予想が外れて、価値が下がり始めました。 1,000円が、900円になってしまいました。
ここで、「負ける人」と「勝てる人」で行動が分かれます。
💀 負ける人:お金が半分になるまで見ている
「いやだ! 100円も損したくない! 待っていれば、また1,000円に戻るはずだ」
そうやって意地を張って持ち続けました。 しかし、どんどん価値は下がり、ついに500円になってしまいました。
- 結果: 手元には500円しか残りません。
- 次への影響: 500円を元の1,000円に戻すには、2倍(+100%)に増やさなければいけません。これはプロでもほぼ無理なゲームです。
😎 勝てる人(損切り):900円を死守する
「あ、これは予想と違う動きだ。これ以上減るのは危険だ」
そう判断して、900円になった瞬間に迷わず取引を終わらせます。
- 結果: 100円損しましたが、手元には「900円」という大金が残っています。
- 次への影響: 900円あれば、すぐに次のチャンスに挑戦できます。少し勝てば、すぐに元の1,000円を取り戻せます。
■ 損切りは負けじゃない
損切りとは、損をすることではありません。 「たった100円の『参加料』を払って、大切なお金(900円)を守り抜くこと」です。
上手な人は、「500円失う大怪我」を避けるために、あえて「100円のかすり傷」を選びます。 お金を全部失わない限り、何度でもチャンスは来るからです。
むしろ…
- 「大きな負けを防ぐための」
- めちゃくちゃ大事な守りの技術
なんです。
上手なトレーダーほど、損切りが上手です。
逆に損切りできない人は、いつか必ず大損します。
ルール3:少ないお金でコツコツ練習しよう
3つ目のルールは、とてもシンプル。
→ 勉強しながら、少ないお金でたくさん経験すること。
FXは、ただ本を読むだけでは上手くなりません。
ゲームだって、攻略本を読んでも実際にプレイしないとうまくなりませんよね?
それと同じです。
■ まずはデモ口座でOK
FXには「デモ口座」といって、
本番と同じように練習できる無料の仕組みがあります。
ここで、
- 注文の出し方
- 設定の仕方
- チャートの動き
- 損した時の気持ち
こういうことを、まずはゆっくり覚えるのが大切。
ゲームでいうと、チュートリアルのようなものです。
■ 本番は“少額”からで十分
そして本番も、最初は…
- 数百円〜数千円
- 小さいロット
でOKです。
「なんだ、全然稼げないじゃん」と思うかもしれませんが、
最初は稼ぐことより 練習すること が目的です。
■ FXで一番大事なのは「経験値」
チャートが急に動いたときの気持ち、
損切りするときのドキドキ、
勝ったときの嬉しさ。
全部やってみないとわかりません。
だからこそ、
少額でたくさん経験するほうが、結果としてめちゃくちゃ強くなります。
これだけはやっておきたい3つの習慣
FXを安全に続けるために、次の3つもおすすめです。
■ ① その日のニュースをちょっとだけ見る
FXは世界のお金が動くから、ニュースの影響を受けやすいです。
■ ② 取引をしたらメモを残す
- なんで買った?
- なんで負けた?
- どう感じた?
これを書くだけで成長スピードが上がります。
■ ③ 疲れている日はトレードしない
気持ちが乱れていると判断が狂います。
スポーツでも、疲れた日はミスしやすいのと同じです。
まとめ:FXは怖くない。でもルールは絶対。

FXは最初こそ怖いかもしれませんが、
ルールを守ればちゃんとコントロールできる世界です。
大事なのは、
・焦らず
・大金を使わず
・コツコツ続けること。
あなたがこの3つを守れば、FXは怖いどころか
「お金の流れがわかる楽しい勉強の場」になります。
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