投資を始めるときに、誰もが最初につまずくのが 「リスクとリターン」 です。
言葉としては聞いたことがあっても、いざ説明してと言われると曖昧だったりしますよね。
でもここを理解しないまま投資するのは、地図を持たずに知らない街を歩くようなもの。
迷うし、怖いし、最悪事故ります。
この記事では、
- リスクとは何か
- リターンとは何か
- リスクとリターンの関係性
- 具体例(株・投資信託・ETF)で理解
- リスクを抑えながら投資する方法
- 今行動しないデメリット
この5つのテーマで分かりやすく解説します。
これが読み終わる頃には、
「リスク=怖い」じゃなく 「理解すれば味方にできる」 って感覚に変わるはずです。
目をそらさず、しっかりと理解しましょう。
リスクって何?
リスクと聞くと、「損すること」「危険なこと」ってイメージが強いですが、
本来の意味は “将来どうなるか分からない不確実性の大きさ” のことです。
★ 例:株価が上がるか下がるか、事前には分からない
この「分からない幅」がリスク。
幅が大きければ大きいほど、値動きが大きく振れる=ハイリスク。
逆に、
銀行預金は値動きがほぼない → ローリスク
というか銀行預金はほぼノーリスクとも言えます。
つまり リスク=値動きの大きさ なんです。
リターンって何?
リターンは “投資することで得られる利益” のこと。
株なら
・株価が上昇して利益が出る
・配当金がもらえることもある
投資信託やETFなら
・値上がり益+分配金になる場合もある
★そしてここが超重要ポイント
リスクとリターンには必ず比例関係がある
| 投資対象 | リスク | リターン |
|---|---|---|
| 銀行預金 | 小さい | ほぼない |
| 債券 | 小 | 小 |
| 投資信託(分散投資) | 中 | 中 |
| ETF(指数連動) | 中〜高 | 中〜高 |
| 個別株 | 高 | 高 |
ハイリスク=ハイリターン
ローリスク=ローリターン
「リスクをとらずに高い利益だけ狙う」は不可能。
そんなおいしい話はありません。もしそんな話があるとすれば詐欺だけです。
具体例
■ 銀行預金
100万円を年0.001%で預けた場合
→ 1年後の利息は 10円
簡単に言うと、
銀行預金って、「銀行があなたに100万円貸してほしいってお願いしてる」 状態です。
で、銀行はこう言います。
「1年間、100万円を預けてくれたら……ありがとうの気持ちとして10円あげます!」
「はっ💢?」って思いませんか…
10年預けたとしても100円しか増えません。
リスクはほぼないローリスクです。その分リターンもかなりのローリターンです。
■ インデックス投信(年平均5%成長)
100万円を年5%で運用
→ 10年後:約163万円
→ 20年後:約265万円
銀行なら 10年後100万100円なのに
投信なら +63万円

比較結果
| 項目 | 年利5%運用(複利) | 年利0.001%貯金(複利) |
| 20年後の資産額 | 約265.3万円 | 約100.02万円 |
| 増加した金額 | 約165.3万円 | 約200円 |
■ 個別株(リスク高)
100万円 → 1年で150万円になる可能性も
逆に → 70万円になることも
大きく勝てる代わりに、大きく負ける可能性もある
① 投資した会社1社にすべてが左右される
個別株は、その会社がダメになったら株価も一気に落ちる。
経営ミス、不祥事、競合に負ける、新商品が売れない──全部1撃で株価に直結。
たとえば、
・決算が悪い → 翌日−20%
・不祥事発覚 → 数時間で急落
こういうこと普通にある。
② 値動きが激しすぎる
個別株は、良い時はドカンと上がるけど、
悪いニュースが出た瞬間に −5%〜−20% とか平気で動きます。
つまり、感情を揺さぶられやすい。
初心者は特に、焦って売ったり買ったりしがちです。
都合のいい話だけ見て投資するのはただのギャンブルなのです。
リスクはどうやって抑える?
① 長期投資
時間は最大の味方です。
短期は価格が大きく揺れるけど、長期は平均に収束していきます。
経済の成長にのっかって、
時間の力でゆっくり確実にお金を増やす方法。
経済の成長は長期で見れば基本的に右肩あがりです。
短期みたいにチャート張り付かなくていいし、
精神的にもとてもに楽です。
② 分散投資
銘柄・業種・地域・時間を分けることでダメージを小さくできる。
「お金を分けて守りながら、ゆっくり増やす作戦」
短期の値動きにビクビクせず、安心して投資できる方法です。
これを自動でやってくれるのが 投資信託やETFなのです
③ 積立(ドルコスト平均法)
一定額を毎月買っていく
→ 高いときは少なく、安いときは多く買える
→ 平均購入単価がならされていく
「毎月決まった額で買う → 安いときは多め、高いときは少なめ → 平均して損しにくくなる作戦」
これがドルコスト平均法で、長期投資と組み合わせるとめちゃくちゃラクに資産形成できます。
感情のブレを排除できるのも大きなメリットです。
行動しないリスクの方が、実は一番大きい
「怖いからまだいいや」
「勉強してからにしよう」
「時間ができたらやる」
…それ、ずっとやらない人の言い訳です。
今の日本はインフレ。
円の価値は勝手に下がっている。
つまり、
何もしていない=実質損している
気づいてますよね?
時間の経過は誰にも止められない。
10年後、「あの時始めていれば」って後悔する未来だけは本当にキツイですよ。
時間は戻ってこないのです。
- 老後資金は不足する可能性が高い
- 年金だけに頼らず、自分で資産形成を考える必要がある
もし今動かなければ、将来後悔することになるかもしれません。
まとめ
- リスク=不確実性の大きさ
- リターン=利益
- リスクとリターンはセットで比例
- 長期・分散・積立でリスクを抑えられる
- 行動しないリスクが一番危険
そして最後に一言だけ。
“いつかやる”って言う人は、永遠にやらない”
未来を変えたいなら、今日から動くしかないのです。
少額でいい。1000円からでもいい。
一歩踏み出した瞬間から、あなたの資産形成は始まります。
次記事



コメント