【兼業投資家向け】スイングトレードとは?デイトレは無理でも「時間」を買える投資法

投資の基本
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忙しいあなたにこそ、資産を育てる「二刀流」が必要な理由

普段僕たちが一番大切にしていることは何でしょう?
それは、「負けない投資」です。
時間をかけて、リスクを抑えて資産を大きく育てていく長期投資をメイン軸に続けていくことは間違いではありません。

ですが、「もっと早く資産を増やしたい」「短期的なチャンスも活かしたい」という気持ちも、同時にあるはずです。

そこで、僕はスイングトレードをおすすめしたいのです。

スイングトレードは、一日中パソコンに張り付く必要がありません。長期投資のように何年も待つ必要もありません。これは、あなたの「時間」を味方につけながら、資産を育てていくための戦略的な投資手法です。

この記事では、まずスイングトレードの仕組みを優しく解説します。そして、スイングトレードの弱点やリスクも隠さずお伝えします。なぜなら、その弱点を乗り越える方法こそが、あなたが成功するためのカギだからです。


1. スイングトレードとは?「期間」で見る投資の考え方

◆ スイングトレードとは

株価は、毎日ずっと上がり続けるわけではなく、上がったり下がったりを繰り返しながら動いています。

その “波” の中で、

  • 株価が安くなったタイミングで買い、
  • 数日〜数週間後に高くなったタイミングで売る

という流れで短期~中期で利益を狙っていくのが、スイングトレードです。

例え話:旅行の計画期間で考える
長期投資が「数年先の海外旅行の計画」だとすれば、スイングトレードは「来週行く国内旅行の計画」のようなものです。計画を立てる時間は必要ですが、旅行期間は短く、すぐに結果が出ます。

スイングトレードがどのようなものか、他の投資方法と比べながら見てみましょう。

トレードの比較図

投資手法特徴投資期間の目安あなたにとってどうか?
デイトレード買った日のうちに必ず売る。瞬間的な判断が必要。数秒から数時間不向き。仕事中にずっと株価を見ていることはできない。
長期投資(メイン軸)企業の成長を信じて、長く持ち続ける。数年~数十年最適。資産の土台作りとして、最も大切で確実な方法。
スイングトレード数日~数週間で売買する。株価の「波」を狙う。数日~数週間最適。夜に計画を立てれば、昼間は自動で取引ができる。

スイングトレードは、「短期的な利益」と「忙しさ」のバランスを取ってくれる、あなたにとって非常に心強い方法なのです。


2. スイングトレードの「弱点・デメリット」と具体的なリスク

スイングトレードは魅力的ですが、「必ず勝てる方法」ではありません。 成功するためには、この手法が持つ具体的な弱点を理解しておくことが大切です。

例え話:台風の接近
夜に晴れを予測していても、朝起きたら台風が近づいていることがあります。スイングトレードも同じです。夜に立てた計画が、朝には通用しなくなるリスクがあります。

デメリット①:市場の急な変動に対応できないリスク

夜に立てた計画が、翌朝の市場が開く瞬間に、予想外のニュースで一気に崩れることがあります。

  • 具体的な失敗
    夜間に海外で大きな出来事があった場合、翌朝の株価は大きく動きすぎることがあります。
  • 注意点
    損切りの設定をしていても、あまりに急激な変動が起こると、設定した価格よりも不利な価格で取引が成立してしまうリスクがあります。(スリッページと言います)
デメリット②:利益が中途半端になりがち

スイングトレードは、大きな利益を狙う方法ではありません。

  • 具体的な失敗
    「もっと儲かるかも」と欲を出して売るタイミングを逃すと、せっかくの短期的な利益が減ってしまうことがあります。
  • 注意点
    狙いは「決めた利益幅を確実に取ること」です。大きな利益を狙うのではなく、地道に利益を積み重ねていく姿勢が必要です。

スイングトレードで大切なのは、「大きな利益を狙わないこと」と、「予想外の変動に備えること」です。


3. 兼業投資家が弱点を乗り越えるための戦略

上記のリスクを理解した上で、あなたがスイングトレードを安全に成功させるためには、「時間」と「感情」を徹底的に排除する戦略が必要です。

① 「朝の習慣」でリスクを最小限に抑える

市場の急変リスクを避けるために、成功している投資家が持つ「朝の情報チェック習慣」を取り入れます。

  • なぜ必要か
    夜の計画が、朝のニュースで壊れていないかを確認するため。
  • 具体的なルール
    毎朝、出かける前のたった5分で構いません。スマホでニュースやアプリを開き、「アメリカ市場の終値」や「今日の重要なニュース」をサッと確認しましょう。
  • 安全策
    もし戦略が崩れるほどの悪いニュースがあれば、昼間の取引設定を一旦解除するという安全な行動を取ればいいのです。
② 損切りと利確の「具体的なルール」を定める

感情的な失敗を防ぐために、数字で判断するルールを必ず夜の冷静なうちに決めてください。

  • 損切り(諦めるライン)
    「投資した金額(買値)の5%まで下がったら売る」など、事前に失ってもいい損失額を数字で決めます。
  • 利確(利益確定)
    「7%の利益が出たら売る」など、現実的な目標利益を数字で決めます。

損切りラインは、昼間の感情ではなく、夜の冷静な頭が決めたルールです。 これをアプリに設定し、あとは任せてしまいましょう。

利益や株価の上下は自分でコントロールできませんが、損する金額は唯一自分でコントロールできることなのです。「自分の予想と反してしまったら切る(損切り)」は徹底しましょう。


4. スイングトレードの鍵は「夜と昼の役割分担」

この戦略の最終的な成功は、「夜の頭脳労働」と「昼の自動実行」という役割分担にあります。

例え話:賢い秘書に任せる仕事
夜のあなたは「会社の社長」です。戦略を練って指示を出します。昼間のアプリは「賢い秘書」です。社長の指示通り、感情を挟まずに仕事を正確に実行します。

「時間帯別・役割分担表」

役割分担時間帯ツール主な作業内容(あなたがすべきこと)
戦略司令部夜間パソコン企業を分析し、損切り・利確のルールを数字で決定
最終確認早朝スマホ昨夜からの急変ニュースを確認し、夜の計画に間違いがないかチェック
実行部隊昼間スマホ(アプリ)夜に決めたルールを、指値注文や逆指値注文として正確に設定し、あとは本業に集中

スマホアプリは、夜の冷静な判断を昼間に正確に実行するための、あなた専用の「賢い秘書」なのです。

まとめ:スイングトレードで「負けない投資」を加速させよう

スイングトレードは、「時間がない」というあなたの悩みを解決し、メインの長期投資を力強くサポートしてくれる、現実的な投資方法です。

夜にじっくり戦略を練る。朝にリスクを確認する。そして、昼はアプリに任せて本業に集中する。

このシンプルな役割分担とルールを確立することで、あなたは本業のパフォーマンスを落とすことなく、資産形成のスピードを大きく加速させることができます。

次の記事【戦略編】では、このスイングトレードを楽天証券iSPEEDで実行するための具体的なアプリ設定方法や、長期投資と両立させるための資金の分け方を徹底解説いたします。どうぞご期待ください。

★参考記事

【実証】楽天証券 iSPEEDは『兼業投資家』の最適解!PC機能は諦めてもいい3つの理由

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