老後のお金が不安だと感じる方は多いでしょう。
年金だけでは生活が十分ではないかもしれませんし、物価の上昇や景気の停滞など、将来の見通しが明るいとは言えない状況です。
それでも「投資は難しそう」「損したらどうしよう」と感じて、なかなか一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
安心してください。投資を始める前に押さえておくべきお金の基本は、実はたった3つだけです。
この記事では、その3つを初心者の方でも理解しやすい順番で丁寧に解説します。
読み終える頃には、投資の第一歩を落ち着いて踏み出せる自分になれるはずです。
お金の不安を抱える理由
多くの方がお金の不安を抱えたままなのは、投資を始める前の準備段階でつまずいてしまうからです。
例えば次のような理由があります。
- お金の全体像が分からないまま不安だけが増えていく
年金でどれくらい暮らせるのか、老後にどのくらい必要なのか、何から手をつければよいか分からず時間だけが過ぎてしまう。 - 投資の仕組みが難しそうで一歩踏み出せない
専門用語が多く、調べるほど混乱して「今日はやめておこう」と先延ばしにしてしまう。 - 行動を起こすのがめんどうになる
「また今度やればいいか」と思って後回しにし、結局誰も助けてくれません。
僕自身も昔は同じで、行動を先延ばしにして失敗した経験があります。 - 貯金以外の選択肢を学習する機会がない
学校では資産運用を教わることはほとんどなく、貯金こそ安全という思い込みだけが残ってしまう。
こうした理由が重なると、必要だとは分かっていても「何から始めたらよいのか分からない」という状態になってしまいます。
■ 投資を始める前に知るべき3つの基本
1. 自分のお金の現在地を把握する
投資以前の話ですが、
自分が今どれくらいの余力を持ってるか分からないと、適切な投資額すら決められません。
<具体的にはここを押さえる>
- 今の貯金はいくら?
- 収入のうち、固定費・変動費はどれくらい?
- 1ヶ月に“確実に回せる金額”はいくら?
- 急な出費に使う予備資金は確保してる?
僕も行動するまで本当に時間かかりました。正直ここはみんな面倒くさいのです。
でも、ここを避けると 投資プランが感覚任せになって破綻します。
“投資の第一歩=現状把握”
これは変わりません。
2. 投資の目的と期限を決める
これは初心者が本当にブレやすい部分です。
目的と期限をセットで決めると、
「どれくらい増えればいいのか」「どれくらいリスク取れるのか」 が自然に決まります。
例)
- 老後資金 → 25年運用 / 価格変動に強い
- 子ども教育費 → 10年運用 / 中リスク
- 数年後の引っ越し資金 → 3〜5年運用 / 低リスク
目的が曖昧だと、
少しでも下がった時に“これ本当に続けていいの?”って迷子になります。
逆に目的がハッキリしてれば、
「これは長期だから下がっても気にしなくていいや」と冷静でいられるのです。
3. リスクとリターンの本質を理解する
投資における“リスク”は 不確実性の大きさ を指します。
“リターン”は その不確実性を受け入れることで得られる見返りです。
投資にはこの3つがセットで動きます
- 値動きの幅が大きい=短期ではガンガン上下する
- でも長期では平均値に収束しやすい
- その分、期待リターンは高くなる
だから、
- 短期で見ると怖い
- 長期で見ると合理的
っていう構造になっています。
もう少し噛み砕くと、
- ハイリスク商品
→ 1年で見るとジェットコースター
→ 20年で見ると“最終的に右肩上がり”の確率が高い - 低リスク商品
→ 1年で見ると安定
→ 20年で見るとほぼ増えない(インフレ負けしやすい)
つまり、
短期の安定か、長期の成長か、どっちを優先するかを選ぶという話です。
初心者が失敗するのは、
“長期前提の商品を短期の気持ちで見てしまう”からなのです。
■ 実践:初心者が最初にやるべき4ステップ
1. 生活防衛資金の確保
家賃や食費、光熱費などの固定費×3〜6か月分を別口座に確保。
これがあると、積立中に急な出費があっても慌てずに済みます。
2. 毎月の積立額を決める
無理のない範囲で3〜5万円程度が目安です。
大事なのは続けられる金額であること。
設定さえすれば、放置でも資産が積み上がります。
※行動を先延ばしにしてしまう人は多く、昔の僕も¥そうでした。
「また今度…」では何も変わらないので、まず設定してしまうことが重要です。
3. 投資先を選ぶ(新NISA × 全世界株 or バランス型)
初心者にはこの2つがおすすめです。
- 全世界株インデックス:世界中の株に自動で分散。長期で右肩上がりの成長を狙える
- バランス型:株+債券+その他に分散。値動きが安定しやすい
どちらも1本だけで十分。迷う必要はありません。
設定して放置するだけで、世界の成長に合わせて資産が増える仕組みになります。
4. 積立設定後は基本的に触らない
短期の値動きに振り回されず、淡々と積立を続けることが最も大事です。
最初に設定した自動積立の仕組みを信じて続ければ、初心者でも無理なく資産形成できます。
■ まとめ
投資初心者がまず押さえるべき3つの基本は次の通りです。
- 自分のお金の現在地を把握する
- 投資の目的と期限を決める
- リスクとリターンの本質を理解する
そして今日から始めるための4ステップも押さえました。
- 生活防衛資金の確保
- 毎月積立額の決定
- 投資先の選定(全世界株 or バランス型)
- 積立設定を淡々と続ける
読者の多くは「後でやろう」と先延ばしにしてしまいがちですが、
行動に移すかどうかで将来の資産形成は大きく変わります。
まずやることはシンプルです。
- 新NISAの口座開設
- 積み立て投資枠で毎月の積立額を決めて、全世界株かバランス型を1本だけ設定
設定さえ完了すれば、あとは自動で資産が積み上がっていきます。
次の記事では、新NISA口座開設の具体的手順と設定方法を初心者向けに丁寧に解説します。
今日行動すれば、面倒で先延ばしにしていたあなたも、資産形成の第一歩を踏み出せます。
あなたにとって今日が一番若い日なのです。早く始めれば時間も味方にできます。迷う必要はありません。あわせて資産形成何から始めればいい?も解説
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