投資を始めたばかりの頃、僕も本当にドキドキしながら株を買っていました。まさか、株価が下がる度にこんなに心が揺れるとは思っていませんでした。それでも、そんな初めての経験から得た教訓は、今の投資に活かされています。特に、株価が暴落したときにやりがちな「NG行動」を自分もやってしまい、とても悔しい思いをしました。正直、あの時の判断が今でも悔やまれますが、でもその経験があったからこそ、今は落ち着いて対処できるようになったと思っています。
ここでは、株価暴落時に初心者が陥りやすい3つの「NG行動」と、それに対する「対策」を僕の実体験を交えて紹介したいと思います。もしあなたが株式投資を始めたばかりで、株価が下がった時に不安になっているのであれば、この話を参考にして、少しでも役立ててもらえたら嬉しいです。
NG行動1: “狼狽売り”をしてしまう
株価が下がると、どうしても不安になりますよね。「これ以上下がったらどうしよう」「損が大きくなったらどうしよう」など、頭の中がぐるぐるして、思わず手が動いてしまう。僕もそうでした。初めて株を買った時、株価が急に下がったときに焦って売ってしまい、その後、その株は回復していったんです。「あの時、売らなければよかった」と後悔したことを今でも覚えています。
- 対策:
1. 準備編:戦略は事前に決めておく
購入理由は必ずメモに
株を買うとき、「なぜこの株を選んだのか」を書き残しておくと、下落時にも冷静でいられます。長期的に成長する企業と信じるなら、短期の株価変動に慌てる必要はありません。
例:「この会社の技術は10年後に業界標準になる可能性が高いため」
売却ルールも決めておく
「ここまで下がったら損切り」「ここまで上がったら利益確定」というルールをあらかじめ決めておくと、感情に流されずに判断できます。
2. 実行編:長期目線でじっくり構える
少しずつ買い付ける
一度に全額投資するより、時間を分けて買い増す方が安心です。ドルコスト平均法を活用すると、株価の小さな変動に振り回されにくくなります。
企業の成長に注目
日々の株価の上下ではなく、その企業が安定して利益を上げているか、計画通りに成長しているかに目を向けましょう。短期の値動きはノイズであり、長期的には株価は企業価値に近づきます。
3. 心構え編:下落理由を冷静に見極める
株価が下がったとき、原因を冷静に判断することが大切です。
企業の本質的な問題 → 売却を検討
市場全体の一時的な不安 → 持ち続ける、あるいは買い増しを検討
焦らず、しっかりと見極めることが、長期的に投資で成果を出すポイントです。
事前に戦略を決め、冷静に判断することが大切なのです。
NG行動2: “損切りライン”を決めずに売ってしまう
株が下がり続けると、どこで損切りをすればいいのか迷ってしまいますよね。でも、もし損切りラインを決めていなければ、その迷いが余計に不安を呼びます。僕も最初は、株価が下がるたびにどこまで待てばいいのかがわからず塩漬け状態になり、最終的にかなりの損を出してしまったことがあります。
- 対策:
1. 損切りラインを事前に決める
感情で売ってしまうのを防ぐためには、あらかじめ損切りラインを決めておくことが大切です。
具体例としては、
・株価が購入時から10%下がったら売る
・自分が許容できる損失額を決めておく
こうしたルールを事前に決めておくと、下落時でも狼狽せずに、客観的な判断ができるようになります。
2. 損切りは「戦略的撤退」と考える
損切りは単なる「損を確定させる行動」ではなく、未来の損失を防ぐ戦略的な判断です。
小さな損失で済ませることで、資金を守り、さらに株価が下がった場合のリスクを最小限に抑えられます。つまり、損切りは次の投資チャンスに備えるための戦略的撤退とも言えます。
3. リスク許容度に合わせてルールを守る
自分のリスク許容度を正確に理解し、その範囲内で損切りルールを設定することが重要です。
ルールをあらかじめ決め、感情に流されずに機械的に実行することが、資産を守りつつ長期的に増やすための対策になります。
感情で売ってしまうクセを防ぐためには、事前の準備とルールの徹底が何よりも有効です。
NG行動3: “安値で売って高値で買ってしまう”
「株が下がると売って、上がったときにまた買い戻す」このパターン、投資初心者の頃はよくやってしまいがちです。株価の動きに一喜一憂して、気づけば安値で売って、高値で買ってしまうという悪循環。僕も当然経験があります。売ってしまった株がその後、回復して大きな利益を出した時に「ああ、もったいない」と思ったことも何度もあります。後の株価なんて見なければいいのに見てしまうものです。
- 対策:
1. 短期的な価格変動に過剰反応しない
株価の上下は日々変動しますが、短期的な動きに振り回されないことが大切です。焦って売ってしまうと、本来得られるはずの利益を逃してしまいます。
まずは「株価の小さな上下はノイズ」と考え、過剰に反応しない心構えを持つことが大切です。
2. 「買った理由」に立ち返る
下落局面で慌てそうになったら、購入時の理由に立ち返りましょう。
・なぜこの株を選んだのか
・企業の長期的な成長期待は変わっていないか
購入時の根拠が今も有効であれば、短期の株価変動は気にせず持ち続ける覚悟を持つことが重要です。一時的な下落を乗り越えることで、長期的な利益をしっかり狙えます。
3. 投資方針に沿った行動を徹底する
最も大切なのは、自分のルールや投資方針に従うことです。
・ここまで下がったら売る
・ここまでは持ち続ける
市場のムードや周囲の意見に流されず、一貫して行動することで、安値で売って高値で買うという初心者特有のミスを減らせるはずです。計画通りに行動することが、長期的に成果を出す確実な方法です。
<焦らず、自分のルールに沿った行動>これが、安値売り・高値買いを防ぐ基本です。
まとめ
株式投資は、一度始めたらすぐに結果が出るわけではありません。特に、株価が暴落した時には不安や焦りがつきものです。しかし、そんなときこそ冷静さが大事。僕自身も、最初の頃は焦って失敗した経験が何度もありますが、その経験があったからこそ、今は落ち着いて投資できるようになりました。当然まだまだ失敗はありますが…
株価の下落に振り回されず、長期的な視点でしっかりと投資方針を守り続けることが、成功への道です。焦らずに一歩一歩少しずつ計画を持って投資をしていけば、最終的には大きなリターンに繋がるはずです。あなたも焦らず、冷静に、そして自分のペースで投資を続けてください。



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